治療
減圧症の治療は、早急な高気圧酸素療法が基本となります。高気圧酸素療法により、気泡を消失させ、窒素ガスを酸素へと置き換えることができます。高気圧酸素療法が使用できない医療施設の場合、100%濃度の酸素を吸入するとともに、高気圧酸素療法が可能な施設(第2種装置を有する施設が望ましい)へ搬送します。減圧症に対する標準的な高気圧酸素療法は、アメリカ海軍治療表Table 6(通称:テーブルシックス)という治療法を使用します。
高気圧酸素療法は急性期における減圧症のみならず、後遺症が残った場合にも長期的に実施されることがあります。また、後遺症を来した減圧症ではリハビリテーションも有効です。
減圧症では、特に重症例において後遺症を発症してしまい、日常生活に支障を来すこともあります。そのため、減圧症予防が重要です。飲酒後や体調が悪い場合の潜水を避け、潜水中に異常を感じたら早めに潜水を終了することが大切です。
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