原因
溺水の病態の本質は低酸素血症で、水に溺れると肺に水が入る、あるいは一時的に声帯がけいれん収縮して呼吸が妨げられるため、肺が酸素を血液中に送ることができなくなります。その結果、血液中の酸素濃度が低下して心臓への酸素供給が途絶えてしまうため、最悪の場合は命に関わる可能性があります。また、心臓だけでなく肺や脳などさまざまな臓器への酸素供給が途絶えることで各臓器も障害されるため、救命できても後遺症が生じることがあります。
なお、溺水を引き起こしやすい主な要因として以下が挙げられます。
- 子どもである
- 飲酒、意識レベルや判断力に影響を与える薬の服用
- てんかん発作など、一時的に体が不自由になる病気がある
- 水中で意図的に長時間息を止める行為
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