症状
水が肺に入ると肺呼吸ができなくなって呼吸が停止し、次第に意識が消失します。脳の酸素欠乏によって、けいれんや皮膚が青紫色に変色するチアノーゼを伴うこともあります。
また、溺水した場合は肺感染症や頭部外傷・脊椎損傷、低体温症などを合併することがあります。肺感染症は細菌に汚染された水が肺に入ることで生じ、頭部外傷・脊椎損傷は浅い水辺に飛び込んだ際に起こる場合があります。低体温症とは深部体温が35℃以下になった状態を指し、冷水で溺水した場合にしばしば陥ります。
また、細菌や砂、泥、藻類、化学物質などで汚染された水を飲んだ場合は、肺が損傷して誤嚥性肺炎や急性呼吸切迫症候群が生じ、溺れてから数時間後に呼吸困難が現れる場合もあります(二次性溺水)。
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