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誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまうこと(「誤嚥(ごえん)」と呼びます)から発症する肺炎のことを指します。誤嚥性肺炎の発症には、飲み込みに関しての機能が低下している(嚥下...
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肺
更新日時: 2017 年 04 月 25 日【更新履歴
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2017 年 04 月 25 日
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概要

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液などが誤って気道内に入ってしまうこと(「誤嚥(ごえん)」と呼びます)から発症する肺炎のことを指します。誤嚥性肺炎の発症には、飲み込みに関しての機能が低下している(嚥下機能障害と呼びます)ことが背景にあります。  肺炎は、現在日本人の死亡原因第3位という高い割合を占めています。入院を要した高齢患者の肺炎の種類を調べたデータによると、80歳代の約8割が誤嚥性肺炎、90歳以上では9.5割以上が誤嚥性肺炎と報告されています。つまり、後期高齢者の肺炎のほとんどは誤嚥性肺炎だと捉えられます。 かつて、日本人の死因第3位は脳卒中などの脳血管疾患でした。しかし、人口の高齢化が進んだことで誤嚥性肺炎に感染するお年寄りが増え、一方で脳卒中の予防や治療は向上しました。 このような背景があり、現在では致死的な脳血管疾患を免れた方が歳をとり、誤嚥性肺炎で亡くなるというパターンが増えています。 詳細は、こちらの記事を参照ください。 https://medicalnote.jp/contents/170324-002-AE

原因

誤嚥性肺炎は、食べ物などの飲み込みが上手くできなくなることを背景にして発症します。こうした飲み込みに関しての障害のことを、「嚥下障害(えんげしょうがい)」と呼びます。嚥下障害が存在すると、唾液や食べ物などと共に細菌が誤って気道内に入り込み、肺炎が誘発されることになります。こうしたことからも想像されるように、口腔内に常在する多数の細菌が、肺炎の原因菌となり得ます。 嚥下障害を引き起こす原因は、いくつか知られていますが、代表的なものは寝たきりの患者さんに多くみられる「廃用症候群(はいようしょうこうぐん)」です。廃用症候群とは、長期ベッド安静など、体を動かさない状態が続いたときに筋萎縮や褥瘡など、さまざまな症状が現れる状態を指します。寝たきりになるということは、全身状態や意識レベルが低下しているということであり、嚥下に関わる筋肉量の減少にもつながります。 また、閉塞性肺疾患や心不全などの呼吸状態が悪い場合も、誤嚥性肺炎の原因になり得ます。呼吸と嚥下は同じ空間を共有している関係から、協調運動を正確に行うことが必要です。呼吸状態が悪いと、この協調運動も障害されしまい、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクになり得ます。 さらに、脳梗塞などの脳血管障害も、誤嚥性肺炎を惹き起こしやすい病気の代表として知られています。嚥下反射には大脳の島皮質(とうひしつ)と呼ばれる部分が深く関連していますそのため、脳梗塞を起こした場合は、嚥下反射が鈍くなり、誤嚥を起こしやすくなるのです。 そのほかにも、認知症、胃食道逆流症、円背(えんぱい)亀背(きはい)、胃切除後、パーキンソン病などの神経変性疾患など、数多くの状況が嚥下障害や誤嚥性肺炎の原因となることあります。 詳細は、こちらの記事を参照ください。 https://medicalnote.jp/contents/170324-002-AE

症状

誤嚥性肺炎の代表的な症状には、「肺炎」の名前から想像される通り、発熱、咳、痰などが代表的です。しかし高齢者に多く認めることの多い誤嚥性肺炎の特徴として、「肺炎症状がはっきりしない」ということがあります。具体的には、微熱程度でありそこまでの重症感がないものの元気がない、何となく食欲がない、などといった状況です。このような状況であっても誤嚥は続いていることが知られており、肺炎としての大きな症状が現れにくい誤嚥を不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)といいます。不顕性誤嚥による誤嚥性肺炎にも死亡リスクがあるため、見落とさないよう注意が必要です。 誤嚥をした際には、嚥下機能が正常な方であれば咳をして誤嚥物を吐き出そうという防御反応がはたらきます。しかし嚥下機能が低下している場合には、誤嚥をしていても咳反応が乏しいことがあります。そのため、誤嚥性肺炎では咳がない状況というのは、誤嚥が引き続き生じるため危険な状況になります。 詳細は、こちらの記事を参照ください。 https://medicalnote.jp/contents/170324-002-AE

検査・診断

誤嚥性肺炎では、胸部単純レントゲン写真や胸部CT写真といった画像検査が行われます。重力の関係から、誤嚥されたものは背中側にたれ込むことが多いです。したがって、寝たきりの患者さんにおいては特に、背中側の肺に炎症が生じていることが確認されることが多いです。 また血液検査では白血球の増加やCRPの上昇といった、炎症を示唆する検査所見が得られます。さらに、痰を顕微鏡や培養で検査すると、肺炎を引き起こしている細菌が確認されることもあります。さらに、実際に食事をしている状況を確認し、誤嚥を起こしうる嚥下状態でないかどうかを観察することもあります。

治療

誤嚥性肺炎の治療は、急性期においては抗生物質の投与が重要になります。また、誤嚥のリスクを軽減させることを目的として、嚥下に関してのリハビリテーションが行われることもあります。また食事の形態によっては誤嚥を引き起こすことも知られており、食事内容の指導を行うこともあります。さらに、口腔内の細菌が誤嚥性肺炎の原因であることから、口腔内ケアをしっかりと行うことも重要です。なかには、ACE阻害薬と呼ばれる薬剤を使用することもあります。ACE阻害薬では「咳」が副作用として生じることがありますが、咳を誘発することで誤嚥をきたしにくくなることを期待します。 詳細は、こちらの記事も参照ください。 https://medicalnote.jp/contents/170324-003-GT https://medicalnote.jp/contents/170313-003-EW

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