ろほうせいりんぱしゅ

濾胞性リンパ腫

最終更新日:
2017年09月13日
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2017/09/13
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治療

リンパ腫の一般的な傾向として、悪性度が低く進行が緩やかなほど治療が効きにくく根治が困難で、逆に悪性度が高いほど進行が早いものの根治できる可能性が高いと考えられます。低悪性度に分類される濾胞性リンパ腫は、無症状のことも多く、進み具合も緩やかですが、根治は望めません。しかし、病気をコントロールして、長期にわたって病気と付き合っていくことが可能な場合もあります。

治療の目的は、リンパ節、脾臓の腫大による症状の緩和と、より悪性度の高いリンパ腫への進展を防ぐことです。主な治療法は、経過観察、放射線療法、分子標的薬であるリツキシマブ単剤療法、リツキシマブ併用化学療法に分けられます。これらは、腫瘍量をひとつの判断基準とし、そのほか患者さんのもともとの健康状態や、症状の有無などを考慮し相談しながら治療方針を決定していきます。

症状がなくグレードも低い場合は経過観察となる場合があり、定期的な診察と血液検査で病気の進行具合を確認します。症状がある場合、ステージ1やステージ2では、基本的に局所的な放射線治療を行います。病変自体が大きい場合はリツキシマブ併用化学療法と放射線治療を組み合わせて行うこともあります。

ステージ3、ステージ4で症状がある場合は、リツキシマブ併用化学療法を行い、患者さんの元々の健康状態が優れない場合には、比較的副作用の少ないリツキシマブ単剤療法で治療することもあります。

治療開始後は、血液検査やPET検査などを行い、腎機能や肝機能に問題が出ていないか、治療効果がどの程度あるかを確認します。悪性腫瘍の治療は日進月歩であるため、治療方針に関しては担当医師とよく相談のうえ決定することが大切です。

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