原因
bcl-2というがん遺伝子の異常により、B細胞が無秩序に増殖することで濾胞性リンパ腫が生じます。また、この根本的な原因は、いまだ解明されていません(2019年時点)。しかし、bcl-2というがん遺伝子の異常は濾胞性リンパ腫の患者さんの約80%で確認することができ、リンパ腫細胞の染色体異常との関連が示唆されています。ただし、この異常自体は健康な方の血液や、反応性に腫大したリンパ節からも見られることがあるため、更に何らかの要因が加わることが病気の発症につながると考えられています。そのうち、いくつかの危険因子として、過剰な飲酒や喫煙などの生活要因、HIV/AIDS、自己免疫性疾患、薬物投与といった免疫機構の抑制された状態との関連が考えられています。
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