原因
無気肺の原因は複数あります。代表的な無気肺の種類と原因は以下の通りです。
閉塞性無気肺
何らかの物質により気管支がふさがっている状態です。肺の入り口の気管支が閉塞した場合は、左右ある肺の片方の全体が無気肺となることもあります。
がんなど腫瘍によって気道が塞がれることが多いですが、他にも肺炎により生じた喀痰、誤って飲み込んだ義歯などが原因となることもあります。
非閉塞性無気肺
外部から圧迫により空気が入らない状態です。非閉塞性肺炎には、具体的には以下のようなものがあります。
受動性無気肺
胸水などによって肺が圧迫された結果、肺の含気が減少した状態です。
円形無気肺
肺の周囲を覆っている胸膜の炎症や腫瘍により、肺実質の伸展が不良になった状態です。典型的には胸水の消退時に見られることが多いです。
板状無気肺
肺の奥(末梢)の細い気管支の閉塞などによって、小さな領域の無気肺が線状の陰影として見られる状態です。水平方向に走るものも垂直方向に走るものもあります。
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