症状
特発性呼吸窮迫症候群は、34週未満のお子さんで発症するリスクが高いです。出生後にうまく自分自身の肺を膨らませることができていない状況が特発性呼吸窮迫症候群です。肺がうまく膨らんでいないということは、二酸化炭素や酸素をうまく取り込むだけのスペースが存在していないことを意味します。そのため、特発性呼吸窮迫症候群では出生後間もなくから呼吸障害を現しやすくなることになります。
具体的には、多呼吸、呻吟(うなり声をあげること)、陥没呼吸、鼻翼呼吸などの呼吸器症状が現れます。これらの症状は、赤ちゃん本人が努力をしながら、正常よりも少ない肺機能を最大限活用しようすることから生じる症状です。
しかし、特発性呼吸窮迫症候群では体にとって必要十分な酸素を取り込むことができないこともあります。この場合には、低酸素を反映したチアノーゼの症状を認めます。
医師の方へ
「特発性呼吸窮迫症候群」を登録すると、新着の情報をお知らせします