検査・診断
特発性食道破裂は、早期の診断が求められる病気です。
まず問診で、嘔吐など腹圧が上昇するような要因がなかったか、症状が現れたときの詳しい状況などを聞きます。
診察では、食道が裂け空気が漏れて皮膚の下に溜まって、頸部(頭部と胸部の中間にあたる部分)にザクザクとした感じを触れる皮下気腫という所見がみられるか調べます。
検査では、胸部・腹部の単純X線撮影(レントゲン検査)、または胸部のCTスキャン検査(エックス線を使って身体の断面を撮影する検査)を行います。特にCT検査は、破裂した部位を特定したり縦隔炎や膿胸の程度なども評価したりすることが可能であり、診断や治療方針の決定にあたって非常に重要な検査です。
必要に応じて、造影剤を内服しておこなう食道造影を行います。食道の破裂した部分から外側に向かって造影剤が漏れる様子が観察されるため、診断を確定することが可能です。
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