原因
骨折が生じない程度の弱い外力が健常な骨に繰り返し加えられることで骨に亀裂が入り、徐々に亀裂が拡大して骨折に至ることが原因です。
繰り返される弱い外力の多くはスポーツが原因であり、下肢に負荷がかかるランナーでは脛骨や腓骨、中手骨、大腿骨、腕を酷使する野球選手やテニス選手は尺骨、上半身の回転運動を行うゴルフ選手は肋骨に生じやすく、負荷がかかる部位で発症します。
しかし、スポーツ選手が全員疲労骨折を生じるわけではなく、運動環境や内容を変えた激しいトレーニングの導入が引き金となることが多く、選手の技術や筋力に合わない不適切な練習を繰り返すことが原因となることが一般的です。
また、足に合っていない靴や硬すぎる地面など、環境的な要因も関与すると考えられています。さらに、女性の場合は無月経になると骨密度が低下し骨の強度が低下するため、疲労骨折を生じやすいとされています。
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