検査・診断
知的能力障害の診断は、知能指数の評価によってのみなされるのではなく、日常生活それぞれの領域における適応行動の評価によって診断されます。知能指数や発達指数の評価には、田中ビネー式知能検査、ウェクスラー検査(WPPSI、WISC, WAIS)、Bayley乳幼児発達検査、新版K式発達検査など、適応行動の評価にはVineland-II適応行動尺度が用いられます。
知能障害の重症度は、概念的、社会的、実用的領域における困難とその支援ニードの程度によって分類されますが、おおむねの指標として 知能指数から軽度(51〜75)、中等度(36〜50)重度(21〜35)最重度(IQ20以下)を参考にすることがあります。また、 知的能力障害の背景に病理的原因が疑われる場合には、遺伝カウンセリングなどを経て遺伝子検査、血液検査や画像検査などが行われることがあります。
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