原因
知的能力障害と診断されても明確な病理的要因はなく、身体的な障害も伴わないことが一般的です。しかし、このような生理的な要因以外に、遺伝子疾患や染色体異常などの遺伝的要因、低栄養、感染症、神経毒、神経障害などが原因となることもあります。
病理的要因
遺伝子疾患や染色体異常などの遺伝的要因低栄養、感染症、神経毒、神経障害などが原因となることがあります。
具体的には、以下が挙げられます。
- フェニルケトン尿症
- 神経線維腫症
- 甲状腺機能低下症
- 脆弱X症候群
- ダウン症候群
- 22q11.2欠失症候群
- 妊娠中の母体の重度の低栄養や感染症(サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、トキソプラズマ、風疹ウイルスなど)
- アルコール
- 鉛、メチル水銀などの有毒物質の曝露
- フェニトイン、バルプロ酸などの薬剤
- 神経の発達(孔脳症性嚢胞など)
- 分娩時における低酸素症や極度の廷出生体重
- 出生後の感染症(髄膜炎や脳炎など)
- 重症の頭部外傷
- 小児の低栄養
- 脳腫瘍とその治療
など
心理社会的要因
養育者からの重度のネグレクトや情緒的虐待により、知的能力障害が生じることがあります。
医師の方へ
「知的能力障害」を登録すると、新着の情報をお知らせします