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ふうしん

風疹

別名
三日ばしか
最終更新日
2021年01月29日
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2021/01/29
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

風疹とは、風疹ウイルスと呼ばれるウイルスに感染することで引き起こされる感染症です。風疹は、別名“三日はしか”と呼ばれることもあります。

子ども以外にも風疹を発症することはありますが、特に妊婦さんが風疹にかかり、お腹の赤ちゃんにも感染すると死産や流産となることや、先天性風疹症候群と呼ばれる病気をもって生まれることがあります。

風疹はほとんどの方が合併症なく自然に治癒しますが、妊婦さんが感染した場合は赤ちゃんに影響が出ることが問題の病気です。先天性風疹症候群は生まれつき心臓や眼、耳の聞こえ、脳など、全身に影響が及ぶことがあります。

風疹ウイルスに対する治療はないため、母親が妊娠中に風疹ウイルスに感染し先天性風疹症候群となることを予防するためには、適切なタイミングで必要な回数のワクチン接種を行い、風疹にかからないようにすることが重要です。

原因

風疹は、風疹ウイルスに感染することで発症します。風疹ウイルスは患者さんの鼻水や痰などの中に含まれています。そのため、風疹ウイルスの混入した飛沫に晒されることで風疹ウイルスへの感染が成立します。感染が成立しても症状が出ないこともあります。

風疹ウイルスは、ワクチンを接種しておらず過去に罹ったことがないと、あらゆる年齢層で感染する病気です。特に、妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染すると、高い確率で子宮内の赤ちゃんに影響が及びます。風疹ウイルスは血液を介して子宮内の赤ちゃんへ感染し、流産や死産、または先天性風疹症候群と呼ばれる病気を引き起こすことがあります。母親の胎内で身体の成長・成熟過程にある赤ちゃんに対して、風疹ウイルスによって心臓や眼、耳の聞こえ、脳などに影響が及びます。

症状

風疹は、風疹ウイルスに感染してからおよそ2~3週間の潜伏期間を経たのちに病気を発症しますが、症状がないか、ごく軽いために感染したことに気付かないこともあります(不顕性感染といいます)。風疹の症状として、全身のだるさ、倦怠感(けんたいかん)、微熱、関節痛、首のリンパ節の腫れなどがあります。首のリンパ節の中でも、特に耳の後ろや後頭部にあるリンパ節が腫れることが特徴です。

また、経過中に皮膚に発疹(ほっしん)が出ることがあります。発疹は、数日から1週間の経過であとを残すことなく消えることがほとんどです。三日はしかと呼ばれることもある風疹は、発熱や発疹などをきたすはしか(麻疹)に似ていますが、麻疹に比べて症状は軽く経過します。

まれに子どもに重篤な合併症を呈することもあります。けいれんや意識状態の悪化をきたす脳炎や、血液の異常で出血をしやすくなることがあります。

風疹を考えるうえで、先天性風疹症候群はもっとも大きな問題です。子宮内の赤ちゃんがうまく成長できず、子宮内で赤ちゃんが亡くなることもあります。さらに、産まれてきた赤ちゃんに先天性心疾患白内障緑内障小頭症、脳炎、聴覚器の異常などがみられることもあります。こうしたことと関連して、哺乳障害、成長障害、発達障害難聴、視力障害などがみられます。また生まれた後、何か月もウイルスを排出するので周りの赤ちゃんにうつさないように感染対策も必要になります。

検査・診断

風疹は発熱、リンパ節の腫れ、発疹などをきっかけとして疑います。先天性風疹症候群を診断するためには、赤ちゃんの異常を確認することに加えて、妊婦さんにこれらの症状がなかったかを評価することも大切です。

風疹の診断では、風疹ウイルスに感染していることを確認します。具体的には、血液や尿を利用して、風疹ウイルスに対する抗体やウイルスの遺伝子などを検出する検査を行います。

症状の項目で記載したように、風疹ではさまざまな合併症が見られることがあります。これら合併症を評価することを目的として、血液検査や画像検査、心電図、脳波検査などが適宜検討されます。

治療

風疹は多くの場合、治療法はなく自然に治癒します。経過中に脱水にならないように水分補給をし、他人にうつすことがないように自宅で安静のうえ、対症療法が行われます。幼稚園や学校への登園・登校に際しては、発疹が消失するまでは出席はできません(学校保健安全法施行規則第19条)。診察をしてもらった医師の指示に従いましょう。

また、先天性風疹症候群の子どもの場合は影響の及ぶ臓器によって、それぞれ治療計画が立てられます。心疾患には内科的治療、カテーテル治療や手術が行われることがあります。眼の合併症に対しては点眼薬、眼の手術などが行われることがあります。難聴には補聴器の使用、発達の遅れに対しては療育の導入なども検討されることがあります。

予防

風疹の発症予防にはワクチン接種がもっとも大切です。日本では、子どもに対して1歳ならびに小学校入学前1年間に2回のワクチンの定期接種が行われています(麻しん風しんワクチン)。昔、ワクチン接種が行われていなかった、または接種回数が1回だけであった時代に育った成人の中にワクチンによる風疹に対する充分な抗体を持っていない人がおり、特に男性に多いとされています。

抗体があるかどうかは、血液検査で簡単に調べることができます。また、先天性風疹症候群を予防するために、妊娠を考えているカップルはワクチン接種を考慮しましょう。風疹のワクチンは生ワクチンですので、妊婦は接種を避ける必要があります。抗体がなく、接種が必要な場合は、妊娠前か出産後にワクチンを接種します。子どもの先天性風疹症候群が生じないようにするには、皆がワクチンを2回接種し、妊婦さんに感染するリスクを減らすことが重要です。

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