せんてんせいしんしっかん

先天性心疾患

最終更新日:
2018年08月15日
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2018/08/15
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医師の方へ

概要

先天性心疾患とは、生まれつき心臓や血管の形に異常をきたす状態のことを指します。100人に1人の割合で発症するといわれていますが、重症度や症状の現れ方などはさまざまです。

先天性心疾患には、以下のように多くの病気が存在します。

などが挙げられます。

なかでも心室中隔欠損症は発症の頻度が高く、先天性心疾患の中でももっとも多い割合を占めると考えられています。

また、心房中隔欠損症も頻度の高い病気ですが、成人期になってから発見されることも少なくありません。

原因

先天性心疾患は、さまざまな原因によって引き起こされます。たとえば、ダウン症候群や18トリソミー、13トリソミー、2q11.2 欠失症候群などの染色体異常が起きている場合、これらの病気のひとつの病状として心疾患を発症することがあります。

ある種の病気では親子、同胞発生なども報告されています。

また、妊娠中の薬剤やアルコールの摂取、喫煙などの影響も考えられています。ただし、原因を特定できないことも少なくはありません。

症状

先天性心疾患は、発症している病気や重症度により症状の現れ方もさまざまです。

重症なタイプでは、出生後間もなくからチアノーゼ(皮膚や粘膜などが青紫色になる状態)や息苦しさなどの症状がみられることもあります。

生後すぐに症状が現れない場合でも、時間経過と共に症状が明らかになるタイプもあります。この場合には、哺乳がうまくできずに体重が増えない、汗をかく、呼吸回数が多い、知能の発達が遅れる、などの症状がみられることがあります。

また、学童期以降に症状が出現するものもあります。この場合には、疲れやすい、息切れがするなどの症状から病気が指摘されることや、検診時に病気が疑われることもあります。 

注意が必要なアイゼンメンジャー症候群

アイゼンメンジャー症候群は、先天性心疾患のなかでも心室中隔欠損症や、心房中隔欠損症など一部の心疾患が放置されて肺高血圧症を合併することによって起こります。

発症すると、心臓だけでなく肺にも強く障害を受けるため、心臓と肺のどちらも治療が必要となり、治療がかなり難しくなります。

 

検査・診断

先天性心疾患では、胎児期の超音波検査で病気の存在が疑われることもあります。出生後であれば、聴診や視診などが行われ、心臓の雑音が指摘されることがあります。

検査方法としては、胸部単純レントゲン写真や心電図、超音波検査、血液検査などを用いて心臓の構造や心不全の状態、肺の血流状況などを詳細に確認します。

さらに細かく病状を評価するためにカテーテル検査が行われることがあり、治療方針の決定に重要な役割を担います。

治療

先天性心疾患の重症度はさまざまであり、無治療で経過観察することもあれば、出生後すぐに緊急の処置が必要とされることもあります。

治療が行われる場合には、内服薬(利尿剤や強心剤など)、点滴薬、カテーテル治療、手術などを組み合わせて治療を行ないます。

カテーテル治療や手術は一回の治療で終わることもあれば、複数回の処置が必要となることもあります 。

無症状に見えても、治療介入のタイミングを逃すケースもあるので正しい判断が重要です。また、同じ病気でも治療介入のタイミングは、年齢や体重、病気の重症度などによっても大きく異なります。

 

実績のある医師

周辺で先天性心疾患の実績がある医師

慶應義塾大学 循環器内科 教授

ふくだ けいいち

内科、血液内科、リウマチ・膠原病内科、外科、精神科、神経内科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産科、婦人科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、放射線診断科、放射線治療科、精神神経科、総合診療科、病理診断科

東京都新宿区信濃町35

JR中央・総武線「信濃町」 徒歩1分、都営大江戸線「国立競技場」A1出口 徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」1番出口 徒歩15分、東京メトロ銀座線「青山一丁目」0番出口 徒歩15分

国立成育医療研究センター 心臓血管外科 診療部長

ひらた やすたか
平田先生の医療記事

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内科、アレルギー科、血液内科、リウマチ科、外科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、矯正歯科、小児歯科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、免疫科

東京都世田谷区大蔵2丁目10-1

小田急線「成城学園前」南口 バスの利用も可能(所要時間約10分 小田急バス/東急バス 国立成育医療センター前下車 徒歩1分) 車5分、東急田園都市線「用賀」成城学園前駅行 国立成育医療センター前下車 徒歩1分 バス15分

東京都立小児総合医療センター 循環器科 部長

まえだ じゅん
前田先生の医療記事

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アレルギー科、血液内科、心療内科、神経内科、脳神経外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、矯正歯科、小児歯科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、感染症内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、児童精神科、総合診療科、病理診断科、血液腫瘍内科、血液腫瘍外科、透析内科、臨床検査科、救急科、新生児内科、内分泌・代謝科、児童・思春期精神科、呼吸器外科、臓器移植外科

東京都府中市武蔵台2丁目8-29

JR武蔵野線「西国分寺」南口  バス:総合医療センター(府中メディカルプラザ)行き、西府駅行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 徒歩15分、JR中央線(快速)「国立」府中駅行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 バス10分、京王線「府中」国立駅行き、総合医療センター(府中メディカルプラザ)行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 バス20分、JR南武線「西府」西国分寺行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 バス20分

東京都立小児総合医療センター 循環器科 副院長

みうら まさる
三浦先生の医療記事

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アレルギー科、血液内科、心療内科、神経内科、脳神経外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、矯正歯科、小児歯科、麻酔科、呼吸器内科、循環器内科、感染症内科、消化器内科、内分泌内科、代謝内科、児童精神科、総合診療科、病理診断科、血液腫瘍内科、血液腫瘍外科、透析内科、臨床検査科、救急科、新生児内科、内分泌・代謝科、児童・思春期精神科、呼吸器外科、臓器移植外科

東京都府中市武蔵台2丁目8-29

JR武蔵野線「西国分寺」南口  バス:総合医療センター(府中メディカルプラザ)行き、西府駅行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 徒歩15分、JR中央線(快速)「国立」府中駅行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 バス10分、京王線「府中」国立駅行き、総合医療センター(府中メディカルプラザ)行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 バス20分、JR南武線「西府」西国分寺行き 総合医療センター(府中メディカルプラザ)下車 バス20分

東京心臓血管・内科クリニック 院長

しばやま けんたろう
柴山先生の医療記事

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循環器内科、心臓血管外科、内科、糖尿病内科

東京都中央区日本橋人形町1丁目7-7 笠原ビルディング3F

東京メトロ日比谷線「人形町」A2出口 徒歩1分、東京メトロ半蔵門線「水天宮前」A8出口 徒歩2分

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