治療の経過
一般的に禁煙治療は、ニコチンガムやニコチンパッチなどを補助的に使用しながらバレニクリンの内服を12週間かけて行います。
標準的なスケジュールとしては、禁煙を開始する日を設定して1週間前からバレニクリンの内服を開始します(1~3日目は0.5mgを1日1回、4~7日目は0.5mgを1日2回)。そして、禁煙を開始する日から12週間目まで1mgを1日2回の内服を継続していきます。その間、診療は初診時、内服開始2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に行うこととなっています。
なお、治療中には吐く息の中にどれくらい一酸化炭素が含まれているか計測する検査などを受けることもでき、必要に応じてニコチンパッチなどの貼り薬を用いて離脱症状などを抑える治療を受けることも可能です。
これらの標準的な治療を行うことで7~8割の方は禁煙に成功するとされており、2020年から開始された禁煙治療アプリを用いた経過観察を行っていくことでさらなる成功率の上昇が期待されています。
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