せんこうがいしょう

穿孔外傷

最終更新日:
2020年08月31日
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2020/08/31
更新しました
2017/04/25
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概要

穿孔外傷(せんこうがいしょう)とは、眼球に強い衝撃が加わることによって眼球が破裂する外傷のことです。眼球は視覚情報のもととなる光が通過する角膜や水晶体(レンズ)、硝子体、そして眼球の後ろ側の壁を裏打ちする網膜などの重要な構造でできており、損傷により視力や視野を大きく損ないかねません。

また、損傷の原因となった物が汚れている場合には、体内で感染を引き起こすこともあります。

原因

受傷の状況

穿孔外傷が起こる主な原因には、交通事故や仕事中の事故、スポーツ中の事故、ならびに自分の体を故意に傷つける自傷や他害などが挙げられます。

メカニズム

外傷ができるメカニズムとしては、鉄の破片など眼球にとがったものが直接眼球に突き刺さるケースや、ガス爆発などにより眼球の内側の圧力が急激に高まって破裂するケースなどがあります。

症状

穿孔外傷の主な症状には以下のようなものがあります。

  •  激しい目の痛みや異物感
  •  突然の視力低下、視野異常、失明

また、損傷した眼球ではないほうの眼球に原因不明の炎症が生じる場合があります(交感性眼炎)。

感染が起こると、結膜充血や腫れ、みが生じて白色や黄色のクリーム状の分泌物が出ることもあります。

検査・診断

眼科専門医を受診し、詳しく診察を受けることが極めて重要です。眼球にできた(きず)の評価、損傷した組織の評価などを中心に、眼底検査細隙灯(さいげきとう)を用いた検査、超音波検査などが行われます。

穿孔外傷では、刺さったものが異物として眼球内に残ってしまうことがあります。このような異物は感染の原因となることがあるため、CT検査により異物の有無を確認します。

治療

原則として手術により、眼球内の異物の摘出、創の縫合、感染コントロールのための消毒や洗浄が行われます。また感染を悪化させないため、手術と並行して抗生物質の投与や、場合によっては過度な炎症を抑えるためにステロイドの投与がなされることもあります。

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