治療
精巣への血液を元通りに戻すことを目的にした、迅速な治療介入が必要とされます。精巣の壊死を防ぐためには、発症から6~12時間以内に処置をすることが必要です。
治療に際しては、状況を見つつ用手的に捻転解除を試みる場合もありますが、戻る確率はそれほど高くはありません。戻らない場合には、陰嚢を切開して直接整復を試みます。
整復できた場合でも、またねじれてしまうのを予防するために精巣固定術を行います。この際、病気を起こしていない側の精巣もねじれた側の精巣と同じ解剖構造であると考えて、将来的にねじれることを予防するために固定を行います。この場合の固定は停留精巣の固定術のように精巣を一度体外に出して、といった大掛かりなものではなく一点もしくは二点、吸収糸で陰嚢皮膚と精巣を縫い付けるものです。
発症からの時間経過が長く、不可逆的な壊死をきたしてしまった場合には精巣を摘出することもあります。
精索捻転は思春期の男児に発症することが多く、不妊症につながるリスクもあるため緊急に対応することが大切です。
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