けっせつせいたはつどうみゃくえん

結節性多発動脈炎

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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原因

血管炎の種類

人の身体には、大動脈といった太い血管から、毛細血管といった細い血管に至るまで大小さまざまな太さの血管が存在しています。こうした大小さまざまな血管において炎症が生じる病気のことを血管炎と呼びます。

血管炎を分類するにあたって2012年に改訂されたチャペルヒル分類(CHCC2012)と呼ばれるものが使用されることがありますが、障害を受ける血管の大きさと傷害される臓器、血管炎の原因を含めて血管炎は分類されます。

これらの情報をもとにCHCC2012では、血管炎を7つのカテゴリーに分け、26疾患を規定しています。

障害が起こるメカニズム

結節性多発動脈炎とは特に中程度の動脈が障害を受ける病気です。ただし、結節性多発動脈炎では毛細血管には炎症は生じません。血管には、各種の臓器に栄養を供給し、その機能を維持する役割があります。

血管に炎症が生じると、以下のようなことが起こります。

(1)好中球(白血球の一種)をはじめとする炎症細胞が血管壁に浸潤(しんじゅん)(細胞が血管壁に入り込むこと)して、血管壁の構造が破壊されます。

(2)血管炎によって引き起こされた血管の破綻や血管内腔の狭窄・閉塞され、さらに血管が動脈瘤を形成することもあります。

(3)その血管が栄養供給している臓器に虚血や壊死をもたらし、全身にさまざまな症状が現れます。

B型肝炎ウイルスに感染した後など、各種ウイルスに関連して結節性多発動脈炎が発症することもあります。しかし、多くの患者さんにおいてなぜ血管炎が生じるのか、引き金となっている現象は不明なことが多いです。

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