治療
翼状片自体は悪性の組織ではありませんが、眼の違和感や充血などの症状を引き起こしたり、場合によっては視覚に対しての悪影響(乱視や視力低下、複視など)を及ぼしたりすることになります。そのため、こうした症状に対応するために、点眼薬や手術で治療を行うことが検討されます。根本的な治療方法は手術になります。
手術療法は、通常日帰りで行うことが可能です。局所麻酔を用いて、異常組織に当たる翼状片を摘出することになります。ただし、翼状片を摘出するのみでは再発することも多く、結膜弁移植や自己結膜移植といった再発予防策を同時に行うことも重要です。しかし、特に若い方(50歳未満)では、こうした予防策を講じても再発する確率はなおも高いことには留意が必要です。
その他の再発予防法として、手術中にマイトマイシンCと呼ばれる薬剤を使用することもあります。マイトマイシンCは抗がん剤の一種であり、翼状片の原因となる異常細胞増殖を抑制するために使用されます。
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