ろうじんせいはくはん

老人性白斑

最終更新日:
2024年02月01日
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2024/02/01
更新しました
2017/04/25
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概要

老人性白斑(ろうじんせいはくはん)は後天性の色素脱失症に分類され、体幹や四肢に点状の白い斑点が現れる病気です。

皮膚の一番上を覆う表皮の色素細胞が減少したり、色素細胞の機能低下によってメラニン色素が減少したりすることで白斑が生じるとされています。

老人性白斑は、女性よりも男性に多くみられ、名前のとおり高齢者にみられる病気です。白斑の大きさは米粒大で、数個から数十個現れることがあります。

原因が明らかになっていないこともあり、老人性白斑に対する確立された治療法はありません。基本的に外観によって診断が行われますが、同様に脱色素班を生じることがある癜風(でんぷう)という皮膚の感染症と見分けるため、顕微鏡検査などが行われることがあります。

原因

老人性白斑は、表皮の色素細胞(メラノサイト)の減少やメラニン色素の減少によって生じます。その原因は明らかではないものの、加齢が影響していると考えられています。

メラノサイトとは、黒色の色素であるメラニンを形成する細胞です。紫外線を浴びると、メラノサイトでメラニン色素が作られ、肌などに沈着します。また、メラニン色素は紫外線による皮膚細胞のがん化を防ぐ役割があります。加齢によるメラノサイトの機能低下により、肌に沈着するはずのメラニン色素が少なくなり、結果として白斑が生じるようになります。

症状

体幹や手足の皮膚に白い斑点が出現します。白斑は米粒大で、数個から数十個できることもあります。なお、加齢とともに白斑が増えることはあるものの、基本的に一度できた白斑が大きくなったり、周囲の白斑とくっついたりすることはありません。

検査・診断

老人性白斑の診断は、皮膚の外観を視診することによって行われます。通常、特別な検査は必要ありませんが、場合によっては顕微鏡検査やウッド灯(ブラックライト)と呼ばれる紫外線照明を用いた検査が行われることもあります。ウッド灯を用いた検査では、暗い部屋で患部に紫外線を当てることで、皮膚のメラニン色素が強調され、白斑をよりはっきりと観察することができます。さらに、真菌(カビ)や細菌による感染症との鑑別にも有用です。

治療

老人性白斑に対する確実な治療方法は確立されていません。

病気の治療ではないものの、露出部に白斑ができており整容面が気になる場合は、カバーメイクアップによって皮膚の色の違いを目立たなくする方法が用いられます。

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