原因
肝内結石が生じる正確な原因は解明されていません。かつては先天的・遺伝的な原因で胆管が拡張したり狭窄したりしていることが発症に関わると考えられていました。しかし、今では食生活や胆道感染が関わっている可能性のほうが高いと考えられています。
肝内結石の主体はビリルビン結石ですが、ビリルビン結石は胆嚢炎や胆管炎などの胆道系感染症が生じると、細菌が産生する酵素によってビリルビンが変性し、胆汁内のカルシウムと結合して結石を形成します。
また、胆汁中のたんぱく質であるムチンもビリルビン結石形成に大きな役割を担うことがわかっています。ムチンは胆石のなかでも脂っこい食事によってできやすいコレステロール結石が存在することによって産生が増加するため、肝内結石の発症や進行には食の欧米化が関わっているという考え方もあります。
医師の方へ
「肝内結石」を登録すると、新着の情報をお知らせします