かんのうよう

肝膿瘍

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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検査・診断

肝膿瘍の診断は、主に以下の問診や検査によって行なわれます。

問診

肝膿瘍による発熱、右わき腹の痛みなどの症状の有無、経過を聴取します。また腸管アメーバ症の症状である粘血便や下痢、しぶり腹の有無も調べます。アメーバ性肝膿瘍を疑った場合には、発展途上国への渡航歴についてもチェックします。

腹部超音波検査・CT検査

瘍の存在、また膿瘍の場所についてより詳細に確認することができます。細菌性肝膿瘍とアメーバ性肝膿瘍を画像検査から見分けることは困難ですが、アメーバ性肝膿瘍は肝臓の右側に単発で形成されることが多いという特徴があります。

肝膿瘍の穿刺(せんし)

右わき腹から針で肝膿瘍を刺して内容物を採取する検査です。細菌性の場合は、腐敗臭があることも多く、また採取した液体を培養することは、原因細菌の特定に有効です。アメーバ性肝膿瘍の場合、内容物は無臭でアンチョビペースト状あるいはチョコレート状と表現される特徴があります。また、内容物のなかに赤痢アメーバがいるかどうかを顕微鏡で調べます。

血液検査

細菌性肝膿瘍では、全身の炎症を反映してCRPや白血球数や肝胆道系酵素という値が上昇します。アメーバ性肝膿瘍では、肝胆道系酵素の値が上昇しないこともあります。アメ−バ性肝膿瘍では、血清アメーバ抗体(IHA)を調べます。

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