治療
肝芽腫の治療では、
- 化学療法
- 手術療法
- 放射線療法
を組み合わせて治療することになります。
肝芽腫の病変を手術的にすべて摘出することが治癒につながりますが、より高い治療効果を期待して手術前に化学療法を行うこともあります。この方法は術前補助療法と呼ばれますが、腫瘍を小さくして摘出しやすくすることを一つの目的として行います。さらに手術後、治癒率の向上をより期待して化学療法を行うこともあり、術後補助療法と呼ばれます。
脈管系への侵襲状況が強いこともあり、手術的に摘出することが困難なこともあります。このような場合には肝移植の適応も検討されることになります。化学療法の投与方法についても全身投与を行うこともあれば、より局所に投与する局所化学療法が選択されることもあります。
肝芽腫の治療成績は病状の進行度によっても大きく異なります。手術での摘出具合、転移の様相、AFPの下がり具合などにも影響を受けることになります。肝芽腫は、集学的な治療介入がとても重要な病気であるといえます。
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