検査・診断
肥厚性幽門狭窄症が疑われるときは、以下のような検査が必要となります。
画像検査
肥厚性幽門狭窄症の診断では多くの場合、幽門の筋肉が厚くなっているかどうか確認するために画像検査を行います。一般的には超音波(エコー)検査で筋肉が厚くなっているのを確認することができます。
また、幽門が狭くなって胃の内容物が十二指腸に流れにくくなっていることを確認するため、非イオン性造影剤を使用した消化管造影を行うこともあります。
血液検査、尿検査
肥厚性幽門狭窄症の確定診断とはなりませんが、この病気は脱水や電解質異常を引き起こすため、全身の状態を把握する目的で血液検査や尿検査を行うのが一般的です。
参考文献
- Kawahara H, Takama Y, Yoshida H, Nakai H, Okuyama H, Kubota A, Yoshimura N, Ida S, Okada A: Medical treatment of infantile hypertrophic pyloric stenosis: should we always slice the "olive"? J Pediatr Surg 40:1848-1851, 2005
- Ono S, Takenouchi A, Terui K, Yoshida H, Terui E: Risk factors for unsuccessful atropine therapy in hypertrophic pyloric stenosis. J Pediatr Surg 61:1151-1154, 2019
- Fujiogi M, Tanaka Y, Kawashima H, Toma M, Suzuki K, Amano H, Morita K, Uchida H, Iwanaka T: An Easy and Safe Technique for Laparoscopic Pyloromyotomy: Using a Vascular Clamp for Stabilization of the Pylorus. J Laparoendosc Adv Surg Tech A 25:1036-1039, 2015
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