検査・診断
症状などから肺挫傷が疑われた場合、胸の聴診や画像検査、動脈ガス分析などを行います。症状が進行することもあるため、これらの検査に併せて手や足の指に取り付けた“パルスオキシメーター”から血中の酸素量を測定し続けます。
また、重度の気胸や血胸などの合併症を発症している場合には、ドレナージチューブや手術が必要となることがあります。そのため、検査および診断を行う際に合併症の有無を合わせて確認することが大切です。
画像検査
第一に胸部X線検査が検討されます。肺挫傷は徐々に発症するケースもあるため、必要に応じて複数回胸部X線検査を撮影し、診断を行います。また、肺挫傷だけでなく、気胸や血胸などのさまざまな合併症が生じている可能性がある場合にはCT検査が検討されます。
動脈ガス分析
手首の動脈から針を刺し、採血して行う検査です。主に呼吸困難の症状がある方、低酸素血症の方などに検討されます。
体中に酸素を送る動脈血中の酸素や二酸化炭素レベルを測定のうえ、酸性度(pH)を判定して、肺が酸素をうまく取り込めているかどうか、二酸化炭素を排出できているかどうかなどを確認します。
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