いかすい

胃下垂

最終更新日:
2018年06月28日
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2018/06/28
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概要

胃下垂とは、胃が正常の位置よりも垂れ下がっている状態のことを指します。成人でも小児でも生じることがありますが、原因は両者で異なります。

また、原因が特定できないことも少なくありません。実際に何も症状がないにもかかわらず、偶発的に胃下垂が見つかることもあります。そのため、胃下垂そのものが必ずしも病的な意味を持つとは限りません。

原因

成人の場合

病的な原因としては、糖尿病に関連した胃下垂が多いです。そのほかにも、以下のようなさまざまな病気が原因となりえます。

など

また、胃の手術をおこなった後や暴飲暴食、過労、ストレス、出産などによって胃下垂が引き起こされることもあります。

小児の場合

早産児においては、消化器の成熟が未熟な場合にみられることがあります。また、ミルクアレルギーに関連した胃下垂もあります。

さまざまなことが原因として関与する胃下垂ですが、原因が特定できないことも少なくありません。

症状

必ずしも症状を伴うとは限りませんが、何かしらの症状を引き起こすこともあります。具体的には、以下が挙げられます。

  • 心窩部(しんかぶ)(みぞおち付近)の痛み
  • 腹部膨満感
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 便秘
  • 胃酸の逆流
  • 口臭

など

食後にお腹の張りや吐き気などが増悪することもあります。また、胃が骨盤部まで落ち込むことで、お腹がぼってりと腫れて見えることもあります。一方で、特に自覚症状がなく、別の理由で行われた透視検査をきっかけとして、胃下垂の指摘を受けることもあります。

検査・診断

レントゲン撮影により、胃の場所が正常よりも下に垂れ下がっている状態を確認することで診断されます。より詳細に胃の位置を確認する場合には、バリウムを飲んで胃のレントゲン検査をおこないます。

また、胃下垂を引き起こす原因を特定するため、上部消化管内視鏡検査胃カメラ)、血液検査などが行われることもあります。

治療

胃下垂を引き起こしている病気が存在する場合には、その病気に対しての治療を行います。糖尿病であれば血糖コントロールのためのインスリン療法、血糖降下剤、適度な運動や適切な食事摂取などが行われます。また、甲状腺機能に問題がある場合には、ホルモン補充療法を行います。

胃下垂による症状を緩和するために、暴飲暴食を避け、過労やストレスを軽減できるよう規則正しい生活スタイルを確立することも大切です。一度に多くの食事をとると症状が増悪しやすいため、少しずつ食事をとることも重要です。

胃下垂は必ずしも病的な意味を持つとは限らず、偶発的に胃下垂を指摘されることもあります。実際にどのような対応をとるかは、原因疾患や症状の有無などによっても異なります。そのため、胃下垂が指摘された際には、どのような対応策をとるべきか、医師としっかりと相談することが大切です。

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