原因
悪性リンパ腫はリンパ球の遺伝子に傷がつくことで生じると考えられていますが、胃MALTリンパ腫は、リンパ球の一種であるB細胞ががん化することで発症する病気です。B細胞ががん化する正確なメカニズムは解明されていませんが、感染症による慢性炎症が発症に関与していると考えられています。特に、胃MALTリンパ腫の90%の症例でピロリ菌陽性であり、除菌治療によって病変が縮小・消失することがあるため、ピロリ菌感染が発症の引き金となっているという説が有力視されています。加えて、胃MALTリンパ腫の約2割において、API2-MALT1融合遺伝子という特徴的な遺伝子変異が確認されています。
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