検査・診断
胃MALTリンパ腫が疑われるときは、以下のような検査が行われます。
内視鏡検査
胃内の病変を詳しく観察するために内視鏡検査が行われます。内視鏡を使用することで病変の広がりや深さを評価することが可能です。胃MALTリンパ腫の診断は、内視鏡下鉗子生検によって得られた病変組織の病理診断を通じて行われ、生検検査は診断に不可欠です。さらに、採取した生検組織を用いて、迅速ウレアーゼ試験、鏡検法、培養法などの方法でピロリ菌感染の有無を調べることも同時に行われます。
血液検査
白血球数、白血球像・分画、貧血や電解質異常の有無など全身の状態を評価する目的で血液検査が行われます。病気の進行度を評価するうえでも重要な検査となります。
画像検査
胃MALTリンパ腫は周囲の臓器やリンパ節などに浸潤・転移する可能性があるため、病気の進行度を評価する目的で全身CTやPET検査、腹部超音波検査、超音波内視鏡などの画像検査も実施されます。
骨髄検査
胃MALTリンパ腫は進行すると骨髄にまで広がることがあるため、骨髄を採取して顕微鏡で詳しく調べる骨髄検査が行われます。
*浸潤:がんが周囲の組織に広がること。
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