治療
自覚症状を引き起こすことが少ない脂質代謝異常ですが、重篤な続発症を予防するためにも積極的な治療介入が重要です。具体的には、食事内容の是正や運動を取り入れるなど、生活習慣を正すことから治療介入が行われます。食事に関しては過食を控え、動物性の油(飽和脂肪酸)を控えることなどです。
運動に関してはLDLコレステロールが高値の場合は、過度な運動により心筋梗塞や狭心症につながることがあるため、運動療法を実施する前に、医師による診断を受けることをお勧めします。
食事療法と運動療法が基本となりますが、それだけでは望まれる段階までの治療効果を得ることが難しい場合もあります。この場合には、スタチン系、陰イオン交換樹脂、小腸コレステロールトランスポーター阻害剤、フィブラート系などの各種薬剤の使用も検討されます。
実際にどのような治療薬を組み合わせるかは、個人の脂質代謝異常の状況によってさまざまです。
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