治療
脱肛する痔核の根本的な治療法には、内痔核を切除する手術と、内痔核を切除せずに固定を改善する、硬化剤を用いたALTA療法(四段階注射法)があります。最近では、痔核の切除手術と硬化療法が併用されています。診療所ではゴム輪を用いた内痔核の結紮療法も行われています。
上記の手術的な治療法を選択するかどうかは、患者が日常生活でどの程度困っているのかを考慮して決定します。医師が手術をしなくてもよいと判断しても、脱肛により下着の汚染や不快感、かゆみなど本人にしか分からない支障がある場合は手術の適応になります。患者の価値観や希望を主に、治療効果や合併症などを加味した治療方法を決定することが大切です。
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