ないじかく

内痔核

お尻・肛門

目次

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概要

内痔核とは、直腸の粘膜に内出血が生じ、イボ状になることを指します。内痔核を発症すると、排便時に出血をきたしたり、イボ状の病変が肛門の外に触れたりするようになります。内痔核が常に肛門の外に出てしまい、激しい痛みを伴うこともあります。

内痔核は長時間座っていたり、排便時にいきんだりすることを原因として発症します。そのため、日常生活では同じ姿勢を長時間続けない、トイレの時間を短くするといった心がけが重要です。

内痔核はしっかりと治療することで治癒を目指すことができる病気です。受診をためらわず、早い段階で医師にみせることが大切です。

原因

内痔核の原因は、肛門に対して過度な刺激が加わることです。具体的には以下のような原因が挙げられます。

  • 便秘などにより長い時間息む(いきむ)習慣がある
  • 長く続く下痢
  • 長時間同じ姿勢で座っていること(血流が悪くなることも一因です。)
  • 妊娠

など

上記のような習慣が、内痔核を発症する原因となる可能性があります。 

症状

主な症状は排便時の出血です。内痔核の場合、基本的に痛みを伴うことはありません。

内痔核が生じる場所は、肛門より少し奥まった部分です。初期の段階では排便時に痔核が外に出てくることはありませんが、進行すると肛門の外に触れることもあります。

病状が進行すると、排便とは関係なく痔核が肛門の外に出てくるようになります。この段階では自分の指で痔核を肛門内に戻すことが難しくなります。

内痔核は基本的には痛みを伴いませんが、痔核が肛門で締め付けられることで非常に強い痛みを感じることもあります。この状態を嵌頓痔核(かんとんぢかく)と呼びます。嵌頓痔核を発症している場合には、保存的に内痔核を戻す処置が行われます。また外科的な対応が必要とされることもあります。

検査・診断

内痔核の診断のためには、詳細な病歴の聴き取り、肛門部位の視診や触診などが必要です。内痔核と症状がよく似たほかの肛門疾患もあるため、肛門鏡や直腸鏡で直接内痔核を観察する検査も行われます。

また、同じく出血や下血を症状とする大腸がんなど、命に関わる重篤な病気との見極めも重要です。そのため、患者さんの年齢や病歴によっては、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)を行い、消化管の奥深くを観察することもあります。

治療

内痔核の主な治療方法は以下の2つです。

  • 手術:内痔核を結紮切除(けっさつせつじょ)で取り去る
  • ALTA療法:注射による治療

複数の内痔核があるときには、手術のみの治療の場合、肛門狭窄(こうもんきょうさく)といった術後合併症を発症することもあります。このような合併症を防ぐため、ALTA療法と手術を併用することもあります。またALTA療法単独で治療を行うこともあります。手術に比べると再発率は高くなりますが、短時間で治療を終えられるというメリットもあります。

予防

内痔核の発症には、日頃の生活習慣も関与しています。便秘や下痢などがあると肛門に刺激が加わりやすくなるため、便の健康を保つことが大切です。また、長時間いきんだり、同じ姿勢で座り続けたりすることも、発症につながります。これらの習慣を控えることも内痔核の予防のために重要です。

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