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いぼ痔(内痔核)の原因と治療方法

いぼ痔(内痔核)の原因と治療方法
家田 純郎 先生

医療法人愛知会 家田病院 院長

家田 純郎 先生

目次
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一言でと言っても、痔の種類によって対処法や通院頻度が異なります。排便時に肛門からいぼが出てくるような「いぼ痔(内痔核)」は、薬で症状をコントロールできるのか、手術をしたほうがよいのか、治療方法について医師とよく相談することが大切です。

今回は、いぼ痔(内痔核)の治療法について、家田病院院長の家田純郎先生にお伺いしました。

いぼ内痔核)は、お尻に力がかかりやすい生活習慣の方に多い病気です。次のような生活習慣の方は、いぼ痔(内痔核)を発症しやすいと考えられます。

  • トイレに長くこもることが多い
  • 便秘がちである
  • デスクワークで同じ姿勢が続く
  • エアコンなどで体を冷やしやすい
  • お風呂は湯船につからずシャワーだけで済ませる

いぼ痔(内痔核)は、一般的に、粘膜が弱くなった高齢の方に発症しやすい傾向がありますが、お尻に力がかかりやすい生活を続けている若い方にも発症します。

いぼ内痔核)が起こると、排便時に肛門からいぼが出てくる感覚があり、手で押し込んで戻しているという患者さんが多いです。また、排便時に出てきたいぼがこすれて、出血を引き起こすことがあります。

いぼによって、お尻が腫れたり痛みを感じたりするときは、軟膏や飲み薬で症状をコントロールすることが一般的です。いぼ痔は良性の病気ですから、症状が気にならないようであれば、治療せずに、しばらく様子をみていても差し支えありません。

薬で症状をコントロールしている患者さんは、薬がなくなるタイミングで通院してもらうことが多いです。薬によっては、1週間分や1か月分など、処方日数が制限されているものもあるため、通院頻度は患者さんごとに異なります。

患者さんがいぼ痔の症状を負担に感じていて、手術で改善する見込みがあるときは、手術をおすすめすることが多いです。たとえば、いぼ痔(内痔核)が肛門から外へ出たとき(脱出)、お尻から出血が起こったときなどは、手術が必要になる場合があります。

緊急の処置が必要な場合について

いぼ痔(内痔核)が進行して、お尻から多量に出血し輸血が必要な状態になったり、嵌頓痔核(かんとんじかく)*が起こったりした場合は、病院で緊急の処置を行う必要があります。

嵌頓痔核が起こった場合は、まずは安静にして、腫れが落ち着くのを待ってから、手術を行います。いったん腫れが落ち着いても繰り返す患者さんもいるため、早期に手術を受けることをおすすめします。

*嵌頓痔核…肛門の周囲がぱんぱんに腫れて、押しても戻らない状態

に直接注射をする痔核硬化療法は、内痔核に流れ込む血液の量を減らし、痔を固めて小さくする治療法です。入院設備がない医療機関でも、日帰りで実施できます。ただし、組織を切除する根本的な治療法ではないため、手術に比べて再発する確率は高いです。入院する時間が取れない患者さんに対して、応急処置的な治療として実施することもあります。

痔核根治手術は、内痔核を切除する手術です。静脈叢が大きくなって肛門から飛び出す内痔核は、静脈叢を切除すれば、再発を防ぐことができます。

手術のリスクとしては、術後の出血が挙げられますが、発生率は約1.5%程度です。病院では、術後の出血に細心の注意を払って手術に臨みます。

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