一言で痔と言っても、痔の種類によって対処法や通院頻度が異なります。排便時に肛門からいぼが出てくるような「いぼ痔(内痔核)」は、薬で症状をコントロールできるのか、手術をしたほうがよいのか、治療方法について医師とよく相談することが大切です。
本記事ではいぼ痔(内痔核)の治療法について解説します。
いぼ痔(内痔核)は、お尻に力がかかりやすい生活習慣の方に多い病気です。次のような生活習慣の方は、いぼ痔(内痔核)を発症しやすいと考えられます。
いぼ痔(内痔核)は、一般的に、粘膜が弱くなった高齢の方に発症しやすい傾向がありますが、お尻に力がかかりやすい生活を続けている若い方にも発症します。
いぼ痔(内痔核)が起こると、排便時に肛門からいぼが出てくる感覚があり、手で押し込んで戻しているという患者さんが多いです。また、排便時に出てきたいぼがこすれて、出血を引き起こすことがあります。
いぼ痔によって、お尻が腫れたり痛みを感じたりするときは、軟膏や飲み薬で症状をコントロールすることが一般的です。いぼ痔は良性の病気ですから、症状が気にならないようであれば、治療せずに、しばらく様子をみていても差し支えありません。
薬で症状をコントロールしている患者さんは、薬がなくなるタイミングで通院をしていただきます。薬によっては1週間分や1か月分など、処方日数が制限されているものもあるため、通院頻度は患者さんごとに異なります。
患者さんがいぼ痔の症状を負担に感じていて、手術で改善する見込みがあるときは、手術が選択されることが多いです。たとえば、いぼ痔(内痔核)が肛門から外へ出たとき(脱出)、お尻から出血が起こったときなどは、手術が必要になる場合があります。
いぼ痔(内痔核)が進行して、お尻から多量に出血し輸血が必要な状態になったり、嵌頓痔核*が起こったりした場合は、病院で緊急の処置を行う必要があります。
嵌頓痔核が起こった場合は、まずは安静にして、腫れが落ち着くのを待ってから、手術を行います。いったん腫れが落ち着いても繰り返す患者さんもいるため、早期に手術を受けることをおすすめします。
*嵌頓痔核…肛門の周囲がぱんぱんに腫れて、押しても戻らない状態
痔に直接注射をする痔核硬化療法は、内痔核に流れ込む血液の量を減らし、痔を固めて小さくする治療法です。入院設備がない医療機関でも、日帰りで実施できます。ただし、組織を切除する根本的な治療法ではないため、手術に比べて再発する確率は高いです。入院する時間が取れない患者さんに対して、応急処置的な治療として実施することもあります。
痔核根治手術は、内痔核を切除する手術です。静脈叢が大きくなって肛門から飛び出す内痔核は、静脈叢を切除すれば、再発を防ぐことができます。手術のリスクとしては、術後の出血が挙げられますが、発生率は約1.5%程度です。
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術後の気になること
5月17日に痔の手術をしました。 結紮切除術、ゴム輪結紮術、ジオン注射をしました。 今日の朝トイレに行きペーパーでおしりを押さえると ペーパーに黒い小さなゴムが付きました。 ゴムがとれたのだと思いますが、 ゴムで縛ってあった所はまだ腫れていて出血もないので、壊死して取れたのではなく、ゴムだけ取れたのではないかと心配です。かかりつけの病院は今日休診日なので、連絡が取れません。
肛門に突起?ができていて痛む
今年の6月ごろに肛門付近に小さなにきびのような突起?ができ、たまに少しだけ出血していた。それまでも便が固いときなどに切れて?血が出ることがよくあったし、そのうち治るかと思い放置していたが、様子に変化がないので、市販のいぼ痔の薬を飲んだ。しかし変化がなく、そのままにしていたが、先月あたりから少し腫れてきた気がする。またほぼ毎回尿で染みる。これは肛門科?に行きべきなのか。なお出血はしていません。
排泄時の出血
健康診断でバリウムを飲んだ後に排泄しましたが力んでしまったためか出血がありました。 何度か痔経験しているのですが今回は痛みはなく排泄後に中から出血しているような感じです。 昔からちょっと便秘の傾向があるので硬い時に 出血はありましたが便器の水が赤くなるようなことは頻繁にはありませんでした。この症状改善するにはどうしたら良いかアドバイスをください。 よろしくお願い申し上げます。
痔による出血
痔がひどく出血がほぼとまりません。 この状態で、ここ数年経過してます。
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