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インタビュー

痔の手術の流れと術後に気をつけること

痔の手術の流れと術後に気をつけること
佐原 力三郎 先生

東京山手メディカルセンター 副院長 兼 大腸肛門病センター長

佐原 力三郎 先生

の手術をすることは、あまり他の人に知られたくないと思う方も多いのではないでしょうか。手術そのものへの不安、費用の負担、入院日数や手術後の職場復帰などについて、東京山手メディカルセンター副院長・大腸肛門病センター長の佐原力三郎先生にお話をうかがいました。

核の結紮(けっさつ)切除術(LE)の場合

  • 手術内容:3ヵ所の結紮切除
  • 麻酔:腰椎麻酔
  • 手術時間:約15分〜20分
  • 入院期間:前日入院で通常は6泊7日

術後の排便管理などがしっかりでき、結紮切除が1〜2カ所で済む場合は3泊4日程度に短縮も可能です。裂肛も入院期間は3泊4日が基本です。痔瘻の場合も複雑痔瘻や深部痔瘻でなければ、3泊4日から1週間程度です。

  • 前日にオリエンテーション(事前説明)を行ないます。
  • 手術当日は朝、水分を摂るだけにとどめ、朝食は控えます(手術を終えれば昼食から食事が出ます)。
  • 腰椎麻酔をしているので、手術当日はベッドで安静にして過ごします。
  • 手術翌日から身の回りのことは基本的にすべて自分でしていただいて構いません。
  • 特に排便に関しては積極的に済ませていただくようにします。
  • 排便時に痛みや出血があるかどうかを翌日確認します。
  • 手術翌日になっても便が出ない方は夜に下剤を使い、その翌朝にいったんきちんと排便することを経験します。
  • 3泊4日の場合はそのまま退院・帰宅して、その後は自己管理となります。
  • 退院後、2週間前後の間隔で2回、外来で再来院していただきます。
  • 核結紮切除術(LE)3カ所で完治するまで約4週間ですので、通常は2回目の再来院で完治となります。
  • 麻酔:腰椎麻酔
  • 入院期間:2泊3日

1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後に再来院していただきます。ALTAのほうが遅れて出てくる合併症(潰瘍・狭窄など)があるため、術後のフォローアップの期間を長くとり、来院の間隔も変えています。

DPC(包括医療費支払制度)の対象病院であれば、入院日数によって費用は決まっており、手術手技の分だけが上乗せとなります。

  • 核の手術で1週間入院の場合:約8万円(3割負担の方の場合)
  • いずれの治療法の場合も、3割負担で費用総額は10万円以内が目安

退院後は、デスクワークなどであれば翌日から仕事に復帰しても構いませんし、必ずしも自宅で安静にする必要はないと考えます。一方、日帰り手術を行なっている病院では、翌日から仕事をしてよいとしているわけではなく、やはりしばらくは自宅で安静にしていることになります。そう考えれば仕事を休まなければならない日数にはあまり大きな違いはないのかもしれません。むしろ入院して排便のコントロールや術後の経過観察が受けられることをよしとする方もいますので、患者さんの考え方次第であると言えます。

痛みについては痛み止めである程度対処できますが、問題となるのは出血です。手術してから2週間はバイクや自転車に乗ることは避けていただきます。また、遠隔地で出血を起こした場合には対応できないため、出張や旅行もやめておいたほうがよいでしょう。そのほか、スポーツに準じることも控えるべきです。そういった意味では、比較的安静に過ごしていただくのが術後約2週間というところです。

 

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