治療
腎血管筋脂肪腫は自覚症状がほとんどないため、発見されたとしても治療をせずに定期的な検査をしながら経過を見ていくことも多々あります。
一方、腫瘍が大きくなって何らかの症状が現れた場合、腫瘍の大きさが4cm以上となって出血を起こすリスクが高い場合などは、積極的な治療が必要となります。
治療方法は腫瘍の大きさや全身の状態などによって異なりますが、腫瘍を摘出するための手術や、腫瘍に栄養を送る血管をカテーテルで詰める選択的動脈塞栓術などが行われます。また、近年では、結節性硬化症に合併するタイプの腎血管筋脂肪腫に対して“エベロリムス”という分子標的薬による薬物療法が行われているほか、腫瘍に細い針を刺して凍らせて小さくする治療(クライオセラピー)についても今後の臨床応用が期待されています。
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