症状
腹膜偽粘液腫を発症すると、おなかの中にゼラチンのような粘液がたまるようになります。
腹痛や発熱などの症状は通常なく、早期段階で発症に気付くことはまずありません。そのため、健康診断などで偶然発見されるケースも多いとされています。
しかし、病気が徐々に進行するとおなかの中に粘液がたまったり、粘液が固まってしこりのような塊を形成したりするようになります。その結果、おなかが異常に膨れ上がったり、肺が圧迫されて息苦しくなったりするといった症状が現れるようになります。また、粘液やしこりが周辺の臓器を圧迫することで鼠径ヘルニアを引き起こしたり、尿管の圧迫によって腎機能が低下したりするなど、さまざまな症状が見られるようになります。
また、場合によっては腸や膀胱に穴が開いて重篤な状態に陥ることも報告されています。そのほか、まれにですが、胸腔内へ進展することも知られています。
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