治療
臀部の化膿性汗腺炎の治療は、主に薬物療法と外科的治療が行われます。どちらが優れているということはなく、患者の症状や生活スタイルに合わせて組み合わせて治療します。
薬物療法
治療の初期では抗炎症作用のある抗菌薬による治療を行います。外用薬としてクリンダマイシンを使用し、内服薬としてはクリンダマイシンやドキシサイクリンを使用します。これらの治療法で十分な効果が得られない場合には、生物学的製剤の使用を検討します。具体的には、アダリムマブやビメキズマブといった注射薬を使用して治療を行います。症状が進行すると効果が低下するため、できるだけ早く治療を開始することが重要です。
外科的治療
外科的治療では、患部を切開して膿を排出する処置や、瘻孔などの病変を外科的に切除する手術を行います。この病気は再発しやすいという特徴があるため、病変を完全に除去するために切除範囲が広範囲になることもあります。切除後は通常、皮膚を縫い合わせて傷口の治癒を待ちます。ただし、傷口が大きく単純な縫合が難しい場合には、皮膚移植を検討することもあります。
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