症状
臀部の化膿性汗腺炎は、お尻や肛門周辺に赤みを伴うしこりや膿瘍ができることで始まります。この症状は一時的なものではなく、長期間にわたって繰り返し発生し、徐々に悪化する傾向があります。
時間の経過とともに、複数のしこりが互いに融合して広範囲に広がります。病状が進行すると皮膚に瘢痕が残ったり、膿が排出される瘻孔が形成されたりすることもあります。症状が進むと、お尻の痛みにより長時間座れなくなったり、衣服に膿がついて汚れたり、膿の臭いが気になるなど、日常生活にも支障をきたすことがあります。
この病気は一過性のおでき(炎症性粉瘤)と見間違われやすく、また認知度も低いため、正しい診断がつくまでに数年かかることも少なくありません。さらに、症状の一部が有棘細胞がんなどの悪性腫瘍に進展するリスクもあるため、これらの症状が繰り返し出現したり、長期間持続したりする場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
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