原因
萎縮型加齢黄斑変性の発症には、「ドルーゼン」と呼ばれる物質が関わることが多いとされています。また、喫煙など日常生活上の要因も指摘されています。
ドルーゼンの形成
黄斑の奥には網膜色素上皮*と呼ばれる細胞の層があり、視細胞が日々作り出す老廃物を取り込んで処理する役割を担っています。加齢とともにこの処理機能が徐々に低下すると、老廃物が十分に消化されないまま、網膜色素上皮と外側のブルッフ膜**との間に蓄積していきます。この蓄積物はドルーゼンと呼ばれ、萎縮型加齢黄斑変性の前段階でみられる所見とされています。ただし、この病気の発症において、ドルーゼンが必ずみられるわけではありません。
*網膜色素上皮:網膜の最も外側に位置し、栄養の受け渡しなどに関わり網膜の機能維持を支える。
**ブルッフ膜:網膜色素上皮と脈絡膜の間にある膜。
地図状萎縮への進行
ドルーゼンの蓄積をきっかけに、慢性的な炎症が引き起こされます。この過程に関わっていると考えられているのが、補体系***という免疫の仕組みです。
ドルーゼンには補体と呼ばれるタンパク質が含まれています。補体は、本来は免疫の仕組みとして機能し、その仕組みの1つとして炎症が生じます。しかし、ドルーゼンの蓄積により補体系が過剰かつ持続的に活性化されると、過剰な炎症により網膜色素上皮細胞が傷つけられます。この作用により、次第に地図状萎縮へと進展していきます。
***補体系:体内に侵入した異物や異常な細胞を排除するためにはたらく、免疫の仕組みの1つ。
日常生活上の要因
萎縮型加齢黄斑変性の要因として最もよく知られているものの1つが「喫煙」です。そのほか、日光を過剰に浴びること、高脂肪食なども要因となりえます。
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