治療
従来は、萎縮型加齢黄斑変性に対する有効な治療薬はなく、生活習慣改善やサプリメント摂取により進行を抑制しての経過観察が中心でした。近年では、新たな薬剤が登場し、条件付きで承認されています。
生活習慣改善・サプリメント摂取
萎縮型加齢黄斑変性やドルーゼンに対しては、禁煙をはじめとする生活習慣・食生活の改善と、抗酸化サプリメントの摂取が中心的な対応とされてきました。喫煙や高脂肪食などの生活上の要因を排除して、抗酸化サプリメントを摂取することで、進行の抑制を図ります。
抗酸化サプリメントとしては、ルテインやゼアキサンチン、ビタミンやミネラルを組み合わせたものが推奨されています。
薬物療法(補体阻害薬)
2026年8月現在、補体系のはたらきを阻害することで地図状萎縮の進行を抑制する、補体因子阻害薬と呼ばれる薬剤が選択肢となっています。
補体因子阻害薬
補体系のうち、C5と呼ばれるタンパク質に結合し、そのはたらきを阻害する薬剤です。補体系の過剰な活性化により網膜色素上皮が傷つけられるのを抑制します。この薬剤は、すでに失われた視力を回復させるものではなく、進行を遅らせることを目的としたものである点には留意が必要です。
なお、補体系C3を標的とする薬剤についても、加齢黄斑変性に対する研究が進められています。
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