検査・診断
萎縮型加齢黄斑変性の診断にあたっては、画像検査により地図状萎縮の存在を確認することが重要です。さらに、地図状萎縮の場所や数、大きさなどから重症度が判定されます。
画像検査
光干渉断層計(OCT)
光干渉断層計は、光を利用して網膜の断面を撮影する検査機器です。体を傷つけずに、かつ高い解像度で観察することができます。萎縮型加齢黄斑変性では、網膜色素上皮の層の薄さ、視細胞に関わる層の消失といった変化が観察されます。
眼底自発蛍光(FAF)・蛍光眼底造影(FA・ICGA)
眼底自発蛍光は、網膜色素上皮の中にある物質から生じる自然な蛍光をとらえる検査で、地図状萎縮の状態の確認に用いられます。蛍光眼底造影は、造影剤を用いて網膜や脈絡膜の血管を観察する検査です。新生血管型との鑑別が必要な場合に行いますが、萎縮型のみが疑われる場合には行われません。
診断基準
年齢50歳以上で、黄斑の中心窩*を中心とした一定の範囲内に、次の5つの所見を満たす地図状萎縮が存在する場合に、萎縮型加齢黄斑変性と診断されます。
- 大きさ……直径250μm以上であること。
- 形態……円形、卵円形、房状、または地図状の形をしていること。
- 境界……萎縮した部分と正常な部分の境目がはっきりしていること。
- 色素の変化……網膜色素上皮の色素が薄くなる、または失われる変化がみられること。
- 透見性……周囲より脈絡膜の血管がはっきりと透けて見えること。
なお、遺伝性の黄斑ジストロフィーや強度近視に伴う網脈絡膜の萎縮など、他の病気でも類似の変化が生じますが、萎縮型加齢黄斑変性の診断からは除外されます。
*中心窩:黄斑の中心にあり、視力と密接に関わる機能をもつ場所。
重症度
萎縮型加齢黄斑変性は、地図状萎縮と中心窩との位置関係、数や大きさなどから「軽症」「中等症」「重症」の3段階に分類されます。
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