薬剤耐性が引き起こす問題
薬剤耐性を持った細菌が増加し、それが薬剤耐性菌感染症として広まると、これまで効果のあった抗菌薬がうまく効かなくなることにより、感染症が重症化しやすくなったり、命に関わったりすることがあります。また治療がうまくいかなくなることで、感染症流行のリスクも高まります。このような感染症はどのような人でもかかる可能性がありますが、特に乳幼児や妊婦、高齢者、持病のある人など、免疫力の低下が生じている人に感染すると、重症化しやすく、命に関わりやすいため注意が必要です。
また近年は“サイレント・パンデミック”も危険視されています。サイレント・パンデミックとは、体の中に薬剤耐性菌が存在しているものの感染症を発症していない方が、ほかの人と接触することにより、知らないうちに薬剤耐性菌をほかの人へと感染させ、これにより薬剤耐性菌が広くまん延してしまう状態を指します。
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