検査・診断
血管炎症候群が疑われるときは、それぞれの病気によって異なりますが、以下のような検査が行われます。
血液検査
血管炎症候群はさまざまな症状を引き起こすため、炎症の程度などを把握するために血液検査が必要となります。また、血管炎症候群の中には原因となる自己抗体*が特定されている病気もあるため、それらの有無を調べることで診断に役立てることも可能です。
*自己抗体:通常は存在しない、自分の体の細胞などを攻撃する抗体。免疫の異常によって生じる。
画像検査
血管の状態などを評価するために、CT、MRIなどの画像検査や血管造影検査などを行うことがあります。特に大血管炎で必要な検査ですが、小血管炎の状態を評価するためにも必要な検査です。
生検
血管炎の診断には生検(組織を採取して顕微鏡で詳しく観察する検査)が非常に重要です。また、血管炎症候群は炎症が生じる血管が細いほど、さまざまな臓器に症状が出やすくなります。そのため小血管炎の場合は、腎臓、神経、皮膚などの臓器の生検が特に重要になることが多くあります。
尿検査
血管炎症候群の中には腎炎を引き起こすものも多く、腎機能の状態などを把握するために尿検査を行うことがあります。
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