検査・診断
視神経脊髄炎が疑われるときは、MRI検査や血液検査、脳脊髄液検査などを行います。
MRI検査
脳や脊髄を対象にMRI検査を行って障害部位を特定します。
髄液検査
髄液中の細胞やタンパク質の増加を確認するため髄液検査を行います。多発性硬化症では、髄液内で産生されるIgGという抗体のうち特定のクローンが著しく増加する現象(オリゴクローナルバンド)がみられますが、視神経脊髄炎ではみられないことが多いため、こうした違いを参考にしながら診断を進めます。
血液検査
視神経脊髄炎患者の多くで抗アクアポリン4抗体が確認されるため、この病気が疑われれば血液検査を行ってこの抗体の有無を確認します。
これらの検査のほか、神経系の機能を評価するために、視覚誘発電位*や体性感覚誘発電位**などを測定することもあります。
*視覚誘発電位:電極を頭につけながら白黒点滅するモニターを見て、視神経から大脳皮質視覚野までの電気信号の伝達に異常がないかを調べる検査。
**体性感覚誘発電位:末梢感覚神経―脊髄―大脳皮質のどこが障害されているのか確認するために、手首や足首の神経に微弱な電流を与えて感覚神経の反応を調べる検査。
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