かくまくかがくふしょく

角膜化学腐蝕

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

化学物質が眼に入ってしまった場合はすぐに治療を開始することが重要です。医療機関を受診する前に、ただちに大量の水で眼を洗います(洗眼)。洗面器などに水を貯めて洗顔するように洗うのではなく、その場で眼を開けたまま、水道水などの流水で10分以上持続的に洗眼します。医療機関を受診した後も、眼表面が中性になるまで生理食塩水などで持続的に洗眼します。

洗眼後、薬物療法を開始します。まず、感染予防のため、抗菌薬の軟膏や点眼を使用します。また、炎症を抑える目的でステロイド点眼を投与します。重症度によってはステロイドの内服や点滴を行うこともあります。

通常は角膜の表面が剥がれてしまっても回復しますが、回復しないときは治療用ソフトコンタクトレンズを装用し眼の表面を保護します。場合によっては外科的治療(角膜輪部移植など)を行います。

これらの治療をして痛みや充血などの症状が治まっても、のちに角膜に強い濁りが残ることがあります。その場合は外科的治療(全層角膜移植術や深層層状角膜移植術など)を行います。しかし、さまざまな治療を行っても、重症な場合は視力が回復せず失明に至ることもあるため、何より予防が大切です。危険な化学物質を扱う場合には、ゴーグル、防護メガネなどを装用し、できる限り化学物質が眼に入るのを防ぎましょう。

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