治療
解離性同一性障害の治療は、まず専門家による症状の評価と診断を受けることから始まります。そのうえで、解離性症状を悪化させる原因を可能な範囲で取り除いていくことが必要になります。それと同時に各人格が自由に話せる環境を提供することが症状の改善につながります。複数存在する人格を1つに統合することを治療の目標とする場合もありますが、多くの場合は完全な統合は難しく、複数の人格同士を協調させて日常生活への支障を抑えることを目標にカウンセリングをメインとした精神療法が行われます。そのため、治療も長期間にわたることが多いのが現状です。
また、この病気にはPTSDや、うつ病などのほかの精神疾患が合併することが多いため、それらの症状を改善するために抗うつ薬、抗不安薬などを用いた薬物療法を行うことがあります。
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