症状
解離性障害は、症状などに基づいて解離性同一障害、解離性健忘、離人感・現実感消失障害などに分類されています。タイプによって症状の出現様式はさまざまですが、心的外傷やストレスに関連した記憶がごっそりと抜け落ちる健忘がみられることがあります。
また、自分自身の感情がまるで自分のものではないように感じられる離人感、体から自分自身が飛び出て離れた場所に自分を感じる体外離脱体験などもあります。そのほか、辛い記憶や感情が突然思い出される、いわゆる「フラッシュバック」を自覚することもあります。離人感や体外離脱体験などは、通常でもときに体験することがある症状ですが、解離性障害を発症すると何度も反復するようになります。
そのほか、記憶がないまま突然まったく知らないところにたどり着く解離性遁走、一人の人のなかにまるで複数の人格(多重人格)があるかのような状態となりお互いが独立して行動する解離性同一性障害などと呼ばれるタイプのものもあります。
こうした解離症状を主体とする解離性障害では、日常生活や社会生活においても支障をきたすようになります。
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