症状
認知機能は理解力、判断力、記憶力、言語理解能力などの幅広い能力を指します。認知機能低下の症状の分類にはさまざまなものがありますが、一般的には以下の5つの症状に分けられます。
記憶障害
いわゆる物忘れのことです。体験したことを部分的に忘れることは若い人や健康な人にでも見られるもので生理的健忘と呼ばれ、本人も物忘れをしている自覚がありますが、病的な物忘れでは忘れたこと自体が分からないという特徴があります。
失語
言葉が出ない、もしくは言葉は話せてもその内容が理解できていないといった症状です。聞いた言葉は理解できていても話せない“運動性失語”と、話はできても言い間違いが多い、話の内容が理解できない“感覚性失語”があります。
失行
運動機能には問題がないのに、日常的な行動ができなくなる状態です。服を着る、紐を結ぶ、文字を書くなどの作業ができなくなります。
失認
目や耳などの機能に異常はないのに、物体を認識できなかったり、見慣れた場所を認識できなかったりする症状のことです。
遂行機能障害
料理などの段取りが必要な動作を計画して、順序立てて行うことが難しくなる症状のことです。
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