治療
起立性低血圧と診断された場合、原因が明らかであればまず原因を取り除くための治療が検討されます。たとえば、原因となる病気に対する治療が行われるほか、薬剤の副作用による起立性低血圧では、原因となる薬剤の変更などが検討されます。こうした治療と併せて、生活習慣の改善を図ることが重要です。また、失神の症状が現れている場合は、その対応方法が指導されます。
原因を取り除き、生活習慣の改善を行っても症状が改善されない場合には、薬物療法を検討することもあります。
生活習慣の改善
自律神経の状態を良好に保つ生活習慣を心がけることが重要です。睡眠不足、不規則な生活、過労などを避けるほか、十分に水分を摂取する、塩分が不足しないようにする、過度の飲酒を避けるなどの対策が挙げられます。
また、起き上がるときや立ち上がるときには、急激な姿勢の変化を避けゆっくりと動くことも重要です。特に、朝起きたとき、食事の後、運動の後には症状が現れやすいとされているため注意が必要です。
そのほか、タイツや弾性ストッキングを着用することで、立っているときの血圧低下を改善できるとされています。
失神への対応
失神の前ぶれとなる症状が現れた際の対応として、転倒を回避するための指導(座り込む、横になるなどの方法)が行われます。また、失神回避法と呼ばれる姿勢・運動の指導が行われることもあります。失神回避法の例としては、しゃがんだ姿勢でお腹に力を入れる方法が挙げられます。
薬物療法
薬物療法としては、昇圧薬が処方されます。十分な水分補給を行うことで効果が期待できます。
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