検査・診断
進行性球麻痺は、ALSの症状のひとつであることが多いです。検査は非常に難しく、診断もスムーズにつけられないケースが多い病気といわれています。
(1) 筋電図検査
舌の筋肉に細い針を刺して筋肉の電気的な運動を調べる検査です。進行性球麻痺では、ほとんどの場合に舌が萎縮します。そのため、筋電図検査で異常を発見できることが多いです。
(2) 末梢神経伝導検査
舌の末梢神経に電気刺激を与え、起こる筋肉の反応や神経活動電位から、末梢神経の機能を調べます。
(3) 筋生検
舌の筋肉の組織を採取して調べる病理検査です。神経に変性があるかどうかを調べることができます。
(4) 血液検査
血液検査では、特異的な所見はありませんが、CKの軽度上昇が見られることがあります。
(5) 頭部CT、MRI
麻痺の原因となる病変が脳にないかを調べます。また、矢状断像では舌の萎縮が観察することができます。
(1)~(5) の多くの検査と舌の萎縮などの臨床所見を総合的にみて、診断がつけられます。
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