治療
原因となっている薬剤の中止か薬剤の変更が治療の基本です。症状が重い場合は、症状に対する治療薬を用いることもあります。
原因薬剤の中止
原因となっている薬剤の中止や減量が可能であれば、中止・減量を行います。ただし、精神疾患では薬剤を突然中止することで症状が悪化することがあるため、主治医と相談しながら慎重に行う必要があります。
薬剤の変更
抗精神病薬の中でも遅発性ジスキネジアを起こしやすいものと起こしにくいものがあります。原因薬剤を減量することで精神症状が悪化する場合は、減量したうえで遅発性ジスキネジアを起こしにくいタイプの薬を併用することで症状が改善する場合があります。
症状に対する治療
遅発性ジスキネジアの多くは生活に影響がないものですが、まれに重症化して動けない、寝られない、食事が上手く取れないなどの生活上の問題が出てくることがあります。遅発性ジスキネジアに対して確立した治療法はありませんが、脳に作用する薬などを用いることがあります。また、2022年6月に遅発性ジスキネジアに対する治療薬が発売開始されました。
医師の方へ
遅発性ジスキネジアについて
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